2008-01-01から1年間の記事一覧

落車が起こりやすい条件

落車が起こりやすいレースの条件を調べてみる。行われた数多くのレースを様々な条件で分類し、各カテゴリでの落車の発生頻度などを集計していく。最後に、その集計結果から得られる傾向をまとめ、その傾向が生じる原因を考察する。 データ 2002年から2007年…

西宮競輪の跡

昨日オープンしたばかりの阪急西宮ガーデンズに行って来た。目的はかつてここにあった西宮競輪がどう扱われているかを確認するためだ。阪急ブレーブスの本拠地として長年使っていた西宮球場としての記念碑なんかは確実にあるだろうから、そこに競輪について…

競技規則、制度の変遷と落車

落車をどう制御するかという観点で、KPK以降の競技規則、級班決定に関する制度の変遷をまとめて解釈を試みる。 変更のポイント 1983年4月 KPK(競輪番組改革)実施、AB2級7班 -> SAB3級9班 1988年12(?)月 事故点制度導入、失格(S=3点,AB=2点)、重注(S=1.5点,AB…

落車、失格の発生頻度の時間的推移

元にした資料 経済産業省サイトの車両競技分科会の議事録を公開しているページにある第4回競輪小委員会(H13.7.10)での配布資料(pdf)の15、16ページに、昭和63年度(1988年)から平成12年度(2000年)までの落車と失格の発生件数が書かれている。また、KEIRIN.JP…

「知への意志」

犯罪を処罰するコストとその社会的利益が見合うようにルールを決めるべきであり、麻薬は禁止しないで市場で流通させ、その価格を管理したほうが効率的だ。 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/65ab346a03a4a31c52d8cf0925df4289 競輪ではこれはやってるなあ…

岸和田BBスタジオを見るためのコマンドラインツール

岸和田BBスタジオは競輪のストリーミング中継として、その安定した回線とカバーする開催の多さでファンに人気があり、私もよく見ている。普通にウェブブラウザを介して見れば良いのだが、ちょっと便利にするため自作のツールを使っている。unix系のコンソー…

Harvilleの公式と競輪

私は馬券を買ったことは一度もないが、競輪に活かすため、競馬の予想理論には大いに興味があっていろいろ調べている。その中で、Harvilleの公式というのを知った。これはHarvilleという人が1973年に発表した論文に出てくるらしい。欧米では経済学者なんかが…

選手入場曲

KEIRIN.JPに「音楽情報のダウンロード」というページがあって、ここから競輪場で流されている選手入場曲や締切x分前を知らせる曲などのMP3ファイルがダウンロードできる。ファンにとってなじみの「ON THE BANK」や「カップイズフル」も、改めて聞いてみると…

記念の準決勝AはBより本当に有利か?

記念競輪の準決勝は4個レースあり、上位3人が決勝に行ける準決勝Aが2個レース、上位2人の準決勝B、上位1人の準決勝Cが各1個レースの構成になっている。単純に考えれば、決勝進出の人数が多いAが有利でB、Cがそれに続くことになる。準決勝への勝ち上がりでは…

予想方式の重勝式の結果分析

新賭け式、重勝式が始まって2ヶ月余りが経過し記録も溜って来たので分析してみた。まずランダム方式の重勝式(チャリロト、ビッグドリーム)だが、やはりというか、売上げが少ないのでキャリーオーバー(CO)が溜らず、回収率の点であまりおもしろくない状況だ。…

昭和30年代競輪映像「競輪はどこへ行く」

昭和30年代のニュース映像を公開しているブログがある。Vox - Understand the Newsそこで昭和34年12月のニュースで「競輪はどこへ行く」と題したものがあるのを見つけたので紹介する。http://j-footage.vox.com/library/video/6a00d41420c1f0685e00e398cd4e9…

3連単と2車単のオッズによる回収率

あるレースにおいて配当倍率が10倍から20倍を付けている目を全て同額づつ買う、という買い方を多数のレースで、例えば1年に行われる全レースでやったとするとトータルの回収率はどうなるだろうか。普通に考えたら0.75近辺になるが。100倍から110倍の目ならど…

でたらめに車券を買ったときの回収率の期待値

普通は当てようとか儲けようと思って車券を買うが、そうではなく、予想も何もせず全くでたらめに買い目を決めて車券を買った場合、その回収率の期待値はどんな値になるだろうか。的中率は低くなるが大穴が当たることもあるのでそこそこの回収率になるかもし…

高額配当と売上げの関係

高額の配当が出ると客の資金の回転率が悪くなって以後のレースの売上げが落ちる、という説がある。高額の配当は的中票が少ないので当たった人も少なくてその少ない人に払戻金が集中する。的中者はもう大勝ちしたのでそのまま帰ってしまい場から大金が消える…

必勝法の判定法

競輪競馬のようなレースギャンブルにおいて、ある買い方を続けて良い成績が残せた、すなわち回収率が1.0を十分上回ったとき、その買い方は必勝法であると言って良いかという問題を考える。買い方の内容には一切立ち入らず、その買い方で残した車券成績の記録…

筋車券の分析

競輪ではラインが重要でラインにおける位置(番手)が良い着に直結する。車券的にも、1、2着に絡む選手が同一ラインに属する可能性が高いことが大きな影響を与えている。ここでは、1、2着した選手のライン上の位置がどうなっているか、筋車券の発生確率などを…

予想方式の重勝式(2)

前に予想方式の重勝式で書いた内容に誤りがあったのでここで訂正する。キャリーオーバーがvc票分あって売上がv票のとき、回収率の期待値Eは、 E = 0.75 + vc / v ... (1) であるとしていた。これは、目fの投票数がv[f]のとき、目fが出現する確率をv[f]/vで近…

脚質と成績の関係

競輪において自力の選手と追い込みの選手ではどちらが有利だろうか。追い込みは4角まで自力に連れてってもらえて楽のようだが、捲りが来たら仕事したり競りもあるしそもそも付けた自力が行けないと共倒れになるなど苦労も多い。自力は自分から動くので実力が…

3連単は最も有利な賭け式だ

コインゲーム 以下のようなゲームを考えよう。主催者はコインを1枚投げてプレイヤはその表裏を当てる。コインに細工はないので表裏はそれぞれ1/2の確率で出現し、このことは皆知っている。このゲームは競輪競馬と同じように、投票券を売ってその売上から25%…

競輪選手の成績の評価値

競輪の予想をやるのに、まず各選手の強さを順位付けしたいと思うだろう。しかる後、ライン構成からレース展開を考えて選手の心理を加味してとか発展していく。選手が持っている固有の、あるいは調子も含めた強さ、能力の把握が予想の基本だと考えて良いだろ…

ネットで競輪のデータを取得する

インターネット以前 私が競輪を始めたのは1990年代の初めだが、そのころから計算機上で競輪を分析することに興味があった。そのためにまずデータを計算機に入力しなければならずそれが非常に面倒だった。当時詳しいデータは専門紙くらいしか無くそれを手入力…

配当の決め方

キャリーオーバーの無い通常の賭け式において、売上げがv票あって的中票がu票あるとき、配当倍率は、 0.75 * v / u となる(小数点2位以下は切捨て)。これは的中した目が1つの場合である。ワイドや同着があった場合は、的中した目がn通りあり、i番目の的中票…

予想方式の重勝式

前回のエントリでランダム方式の重勝式について述べたが、今度は予想した目を指定できる方式について考える。現在アナウンスされているのは、単勝を複数レースにわたって当てる方式で、立川で3重勝と5重勝の2方式、平塚で7重勝である。立川5重勝と平塚7重勝…

ランダム方式の重勝式

サッカーくじのBIGが話題になったとき、キャリーオーバーがどんどんたまって行くと期待される回収率も高くなり、ついには1.0を越えるのではないか?、などと考えていた。しかしこれが間違いであることが、稲妻NFLの下記のエントリを読んで分った。 サッカーく…