競輪CM

新しい競輪のテレビCMを見た。有名タレントを起用して客の視点から競輪を語るよくあるパタンである。これの宣伝の効果がどれほどあるかは判断できないが、個人的にはあまりおもしろいとは思えない。私は前から作ってほしいと思っているCM映像があってそれを以下に書いてみる。

映像の素材は実際のレースや競輪場の様子のみで、2、3秒、あるいはもっと短いカットを数多くたたみかけるように連続で流しスピード感のあるBGMを使う。アメリカのプロスポーツのプロモーションビデオでよくあるやつである。良い例があったので下に示す。

こういうのの競輪版を見てみたい。各カットはレースの見せ場で、捲っていく場面、競り、4コーナから直線の攻防、ハンドル投げなどを中心に構成する。静かに周回するカットも対称的でよい。競輪場の様子では、鐘を打つ打鐘員、観客席、勝ってヘルメットを投げる選手なんかのシーンを入れる。また、着順掲示板とか新聞に見入る客なんかもちらっと入れてギャンブルであることをさりげなくアピールしておく。

このような映像を製作するポイントは素材となる映像だ。今やってる競輪中継の映像だけでは全くだめである。選手を近くから様々なアングルで撮る必要があり、しかも見せ場を逃してはいけないので撮影はむずかしくて長期に渡るかもしれない。

このCMの狙いは、見た人に競輪のレースをかっこいい、迫力がある、美しいと思わせることだ。知らない人に30秒そこらで競輪の魅力を説明するなんて無理だから、とにかく見た目の印象をよくしてもらう戦略だ。私は有力だと思うのだがどうだろう。