競輪の7賭け式の売上げシェア

7つある競輪の賭け式の売上げのシェアを調べてみた。さらにシェアの時間推移をグラフにした。

2008年のシェア

競輪見太郎のデータを基にした。重勝式を除く7賭け式が発売されていて7賭け式が全て成立したレースの売上げを対象にする。2008年(1月〜12月)の売上げのシェアを大きい順に下表に示す。

賭け式 シェア(%)
3連単 70.5
2車単 18.2
3連複 6.0
2枠単 1.9
2車複 1.7
2枠複 1.3
ワイド 0.5

3連単が圧倒的な70%の支持を得て2位の2車単の18%を引き離している。3位の3連複は大きく離されて6%で、4位以下は非常に少ないシェアで2枠単、2車複、2枠複、ワイドの4つ合わせても5.3%である。

シェアの時間推移

次に、2003年から2009年の各年のシェアの推移を見る。7賭け式が導入されたのは2001年11月の立川からだが、2002年は移行期で従来の賭け式のままの場がまだ多数あるためはずした。2009年はまだ途中だが10月27日までに終わった開催のレースで算出した。また、2枠単、2車複、2枠複、ワイドはシェアが非常に小さく常に下位なので「その他」として1つにまとめた。各年の賭け式のシェアは下表のようになる。

(単位:%)
3連単 2車単 3連複 その他
2003 50.8 40.6 3.0 5.6
2004 61.2 29.3 3.8 5.7
2005 65.0 24.8 4.5 5.7
2006 67.5 21.9 5.0 5.6
2007 69.3 19.8 5.5 5.5
2008 70.5 18.2 6.0 5.3
2009 70.6 17.2 6.8 5.5

グラフにすると下図になる。

3連単が2車単のシェアを奪って増大して行ったことがよく分かる。最近になって3連単の増加は飽和状態に達したが2車単の減少はまだ続いているように見える。

おもしろいのはその他の賭け式で、これらはマイナーでシェアは小さいのだが、当初からずっと減少することなく5.5%程度の一定したシェアを維持している。

私が注目するのは3連複で、シェアは上位2つに比べて小さいが毎年増加し続け初めの3%から6.8%と2倍以上に伸びてきており、しかもまだ増加する傾向に見える。3連複は儲ける目的において何か有利な点があるのかもしれない。研究する価値があると思う。